福祉の仕事に興味はあるものの、「子供がいるから夜勤の仕事は出来ない」という方もいると思います。既婚者にとっては、やはり夜勤勤務というのは「難しい」と感じる方が多いでしょう。そんな方は、「通所型や訪問型施設であれば、家事や育児との両立も出来るのではないだろうか?」と感じている方も多いでしょう。
通所型、訪問型と言われても、「どういったところに勤めることになるのだろう?」と思われる方も多いと思います。例えば、介護保険などによる通所型の施設に勤める際には、訪問介護や訪問入浴介護、訪問リハビリテーション、特定施設入居者生活介護、通所リハビリテーション、短期入所生活介護といった施設で仕事をすることになります。障害者自立支援法による施設の場合には、児童デイサービスや居住介護、共同生活介護、自立支援、短期入所、重度障害者等包括支援、就労移行支援、重度訪問介護などの施設で仕事をすることになります。児童関係の施設としては、児童館や保育所、学童保育などで仕事をすることになります。
通所型や訪問型のサービスの場合には、一定基準を満たしていることで、民間企業やNPO法人としても経営することが可能となりますから、様々なタイプの施設があります。通所型や訪問型の場合にはそれぞれの法人に採用されることになりますから、採用先によって待遇面なども変わってくることになります。それぞれの採用先によって、収入設定も方針なども変わることになりますので、事前にチェックしていくことが大切ですよ。
介護職で求人を探す際、特にこだわりを持たずに求人情報をチェックしている方もいると思いますが、実は中には公的な福祉サービスを行っているところもあれば、それ以外の領域となるところもあります。そのため、どういった場所で仕事をするかによっても、仕事内容が変わってくるんですよ。
そもそも、「公的ってどういうこと?」と思われる方も多いと思いますが、公的なサービスというのは、国の税金や保険料によって運営されているサービス。介護保険法や社会福祉法、障害者自立支援法、児童福祉法といった法令により進められているサービスとなっています。具体的にどういったサービスを行っているかというと、対人サービスとしては高齢者福祉や介護といった施設、障害者福祉向けの施設、児童福祉施設などが挙げられます。また、相談援助といったサービスや開発や調整、計画といったサービスも行っています。そして、地域活動やボランティアなども公的福祉のサービスの一つとなっています。公的な福祉サービスを行っている施設などで勤務する際には、税金や保険料によって支えられているということになりますから、仕事をするにあたって社会福祉という意識が強くなるでしょう。
このように、介護職の中には公的福祉サービスとそれ以外の領域となるサービスがあります。介護の仕事をしている方の中には、「社会貢献に少しでも携わりたい」「人のために、何かしたい」と考え、介護業界に入った方も多いでしょうから、こういった方にとっては魅力的な環境、理想的な環境といえるでしょう。福祉に携わっているという意識も強くなりますから、仕事への向き合い方も変わってくるはずですよ。